おしゃべりも一人遊びも上手
3歳の娘は、息子とは全然違う性格をしている。
どちらかと言えば温和な性格の息子に比べて、意思表示がはっきりしている。そのため癇癪も強くて、親としてウンザリしたような気持にさせられることも、ままある。
でも一人遊びをしている時の娘は、ものすごく穏やかな「お母さん」になる。
昨日は小さなぬいぐるみを5つ並べてピクニックごっこ(おそらくピクニックごっこだと思う)をしていた。そして彼女の赤ちゃんであるところのぬいぐるみたちに優しく語りかけている。
「あらあら、こぼしちゃったの」
「お口を拭きましょう」
「こっちが布団ですから、こっちで寝てください」
恐らくこれは、私の姿を見たのではなくて、私が読んでいる【絵本】のお母さんを真似しているんだと思う。
私はと言えば、
「早くして」
「ほら、言ったでしょう」
「だめだめ、それはだめ」
の三つを繰り返し言ってしまっている気がする。
いつの間にか娘はおしゃべりも上手になって、一人遊びも上手になった。
フィクションの中の母親像を苦々しく思う事もあるけれど、娘が【母親】としての雛形を優しく穏やかなものとして自分の中に作れているのなら、それはそれでいいのかな。
と、思ったこの頃である。